【出席】
ディーン・フジオカ(カメラマン・水無月 進 役)
久保田紗友(孤独を抱える少女・クロ 役)
寺尾 聰(“地回り先生”、精神科医・海老沢 淳 役)
ディーン・フジオカさんコメント
大阪に帰ってきました! 今回は、水無月 進(みなづき・しん)という、芸能人の名前のような役をやらせていただいております。素性を隠して、生き別れた父親を捜しに大阪に来た写真家の役です。撮影は真っ最中。大阪で楽しい日々を送らせていただいています。完成をぜひ、楽しみにしていてください。
久保田紗友さんコメント
クロは、家庭環境がすごく複雑で、自分を周りからずっとシャットダウンして、生きてきた女の子です。そのクロが、水無月、海老沢に出会い、変化していくという、すごく重要な役割をいただきました。丁寧に丁寧に演じなきゃなって、大切に役と向き合わせていただいています。完成を楽しみにしていてください。
寺尾 聰さんコメント
私が演じる海老沢 淳は、精神科医・児童精神科です。僕らが持つイメージの“普通の医師”とは違い、この男はあまり完璧ではありません。欠落した部分がたくさんあって、なんとか再会した息子と打ち解けることができるのか、そこまでどうたどり着くのかなと。人間は誰しも不完全です。このお医者さんは後悔することばかりを背負っているんですが、息子と出会うことによって、ちゃんと一歩前に踏み出していけるかどうかというところをしっかり演じたいと思っています。
それにはもう、何をおいても息子役のディーン君がどんな芝居をしてくれるかと、とても期待しています。毎朝“朝ドラ”でディーン君を見ていたファンの一人として、おもしろい俳優さんが出てきたなと、非常に注目していました。彼みたいに30代に入ってからズンっと出てくるっていう人はなかなかいませんよね。僕も34歳のとき、出したレコードがヒットし、俳優として一歩前に進めるきっかけになりました。彼はいろんなところをまわってきたという話も聞いていますので、共演しながら、どんな刺激を与えられるかな、そして20年後はどんな俳優になっているかなと、毎日とっても楽しんでいます。
特集ドラマ「喧騒の街、静かな海」
【放送予定】2016年度内を予定
三十数年ぶりの親子の再会。
彼はなぜ父に会いに来たのか? ふたりはもういちど本当の親子に戻れるのか?
心の真実に迫る物語が、いま動き始める――。
【あらすじ】
大阪の夜の街角で、初老の男がJKビジネスの少女たちに話しかける。
行き場のない子どもたちの受け皿になろうと声かけのボランティアを続ける彼は、少女たちから“地回り先生”と呼ばれる精神科医だ。その“地回り先生”に「あなたの活動を取材させてほしい」と近づく若いカメラマン。
彼は、実は精神科医の息子である。幼いころに別れた父に、素性を隠して接近してきたのだ。
父子の関係は崩れていた。三十年前に家族がバラバラになった後、残された精神科医の妻は誰にもみとられずなくなった。大阪での三十年ぶりの父子の再会は、父にとっては亡き妻、息子にとっては亡き母へのしょく罪の旅の始まりでもあった。行き場のない孤独を抱えるひとりの少女と向き合いながら、父子は自分たちの人生を生き直そうとする…。
【出演】
ディーン・フジオカ、和田正人、市川由衣、久保田紗友、三倉茉奈、中村ゆり、水橋研二、キムラ緑子、寺尾 聰 ほか
【原案】藤原新也
【脚本】田中晶子
【音楽】谷口尚久
【制作統括】谷口卓敬
【演出】西谷真一