“キンキーブーツ”を手にする小池徹平(左)&三浦春馬(右) [撮影:吉永美和子]
会見中に明かされた三浦のドッキリな役作りに、小池もビックリ?!
倒産寸前の小さな靴工場が、ドラァグクイーン用のハイヒールのブーツ=キンキーブーツの生産で起死回生をはかる姿を、シンディ・ローパー作曲のナンバーに乗せて見せていく大ヒットミュージカル『キンキーブーツ』。この日本版のステージに、小池徹平が靴工場の跡取りのチャーリー役、三浦春馬が彼をサポートするドラァグクイーンのローラ役で出演することは、すでに各地で報じられた通りだ。この2人がそろった会見が大阪で開かれ、そこでは日本版だけでなく、本公演の後にやってくる来日公演版のアピールも行われた。その模様を、たっぷりとお届けします。
■みんなに受け入れられやすい永遠のテーマを、強く感じさせる作品(三浦)
──まずは小池さん、この作品の魅力を聞かせてください。
小池 春馬は実際に(舞台を)観ているんですが、僕は楽曲は全部聞かせていただいてまして。すごくポップでパワフルな曲で、音楽的にはすごくカッコいいんですけど、歌うと非常に難しい。今回も僕はキーが高い歌に悩まされそうだなあという、ちょっとした不安とワクワクがあります。芝居の方も、人生に悩む跡取り息子が、ローラと出会うことで成長していく姿をどのように見せていくか…そこに歌も入ってくることで、向こうの(トニー)賞を取ったようなその熱を、ちゃんと日本の人たちにも伝えていけるのか? と。でもまあ、あくまでも想像しかできないんですけども、本当に面白いものになるんじゃないかな。僕も期待というか、楽しみという感じですね。
──三浦さんは実際に公演を観られたとのことですが、その感想をお話いただけますか?
三浦 2013年にNYで初めて観させていただきまして、いつか自分もこんな役どころ…もし日本に『キンキーブーツ』がやってきた折には、ローラという役をぜひやりたい! と、現地で思ったんです。そこから3年越しの夢が叶ったってことなんですけど。さらに各国でそれぞれの『キンキーブーツ』があって、ロサンゼルスで公演を打ったチームが、来日版で来るんですね。その来日版ならではの『キンキーブーツ』で、一つすごく皆様が驚く要素を上げるとするならば、ローラ役のハリソン・ジーさんという俳優さんが、とっても高身長なんです。そこでさらにキンキーブーツを履いて登場するので、その存在感は本当にすさまじいものがあると思います。もう立っているだけで、すごくパワーを感じる。もちろん歌も素晴らしいですし、本当に嫉妬を覚えるぐらい素晴らしいローラです。手も足も長い、高身長の体型から生み出されるダンスっていうのが、本当に本当にキレイで、本当に本当にパワフルで、見応えのあるものになってるんで。来日版一番の見どころっていうのは、僕はローラの存在感だと思いますね。