おとなの掟(おきて)
まっくろななかにひとつきえては,
うかぶといきよ,
冷たいやみよは,
僕のねがいのみこみかくまいます,
まっしろないきがいま,
もっともむくなほんねと,
かじかんだこえでなにをうたう?
うそでもほんとでも,
すきとかきらいとかほしいとか,
気持いいだけのせりふでしょう,
ああしろくろつけるにはふさわしい,
ほろびのじゅもんだけれど,
まっさらなこどもじだいきょうかしょを,
あんきしていれば,
せいかいふせいかいどちらかを,
えらべると思っていた,
トかきとおりに生きている自分,
アドリブにはなれていないくせ,
いたいことあふれだしかしましい,
きみのまえだけだけれど,
てばなしてみたいこのりょうて,
ふさいだちしき,
どんなにかるいと感じるだろうか,
ことばのよろいものろいもいっさいがっさい、
ぬいではいでもう一度,
僕らが出会えたら,
すきとかきらいとかほしいとか,
くちばしったらどうなるでしょう,
ああ白黒付けるのはおそろしい,
せつじつに生きればこそ,
そう人生は長い世界は広い,
自由を手にした僕らはグレー,
こうふくになってふこうになって,
あわただしいむねのうちだけがさわぐ,
おとなはひみつをまもる。