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【オリジナル小説】冷雨終末

只看楼主收藏回复

大家好,这里夕夜~
一只现役日本高中生~
想认识很多想拿日文写文章的孩子!!!!
原文如下
已在学校杂志上连载,请勿转载盗用以及一切商业用途谢谢
自己随意撸的草图镇~


来自iPhone客户端1楼2018-01-09 18:37回复
    冷雨終末
    *
    少年は雨空をじっと見つめていたのである。
    冷たい雨水が、鉛色の空から灰の微光を連れて、何処までも降り注いで行く。空模様は微塵の陽光も見せず、雲の切れ目さえ見えず、重たい曇天のようだ。
    彼の白いシャツは雨の冷たい色に染まったように、すっかり半透明になって、少年の細い鎖骨がおぼろげに見える。彼は手を挙げ、降り注ぐ雨水を抱き締めるように力強く、けれど微かに震えている指先が虚空で何かを掴み、そして手放した。
    朦朧とした淡い霧が少年の頰まで浮かび、風雨とともに揺さぶって、悲愴の瞳の中深くなりつつ、漸次に散って行く。
    「僕はまた、一人になったな。」
    雨水は少年の指先から流れ込み、手首を通し、やがて地面の水溜まりまで…そして地面の裏まで滲んで、土、岩石、揚句死んで行くのである。
    神社の鈴は雨の音に合わせ、軽く鳴っていた。

    <*>
    暗黒の中、何か…
    何か懐かしい音が浮かび、沈み込んで行く。
    私は誰なんだろう…
    私は何処にいるのだろう…
    私はなんで生きているのだろう…
    私はきっと人間達の望みと祈りから生まれて来た、得体の知らぬ闇のようなものなんだ。静寂の中ただ人間達を見守る事しかできない、臆病な傍観者だ。
    闇は消え果て、視点は凝結する。
    <1>
    ーー君は、人形になってみないかい?
    次第に暗くなる空には、陽の光が眩し過ぎて、日盛りは世界すら全て覆い潰すようだ。青藍なる夏空さえも悔しく感じるぐらい、世界ごとは太陽の影の中へ。
    そして人間達は何気無く笑い合い、宛ら無邪気な童のよう仮面を鋳続けて生きていた。
    まるで人形みたいだ。
    神社の風雨に晒し磨いた岩石の上に、少年がいた。
    名前は確か枯野涼、この近くの高校に通っている優等生。父は何か専門の研究者で基本留守状態だが、涼は大して寂しいとは思わなかった。彼はいつも「鳴」と言う名の黒猫を抱いて此処に来る。夕焼け前の時間で一人、樹々の陰が恵む平らな岩石に座る。少年は陽射しを嫌うように、 蒼白な、病態的すらあるその肌はもろく、上げて光を遮ろうとするその指先も細長い。
    そしてその黒猫は、鳴は、抱かれるのが嫌がっているみたく、いつも彼の腕を引っ掻きたりする所為で、涼の両腕はしょっちゅう傷だらけだ。
    神社の鈴はふと微かになっていた。遠い彼方にある眩しい太陽はやがて生気のない灰色な曇天に覆い尽くされ、幾つの雨の滴は空中で重力に引っ張られ、やがて長くなって重くなるのである。
    ーーこの雨水を通して見た世界は、果たしてどんな色なんだろう。現実と同じく暗澹であるのか。
    と、涼はナンセンスなことを考えながら、雨を見つめていた。
    雨水は宙にだんだん墜落していく。宛ら塵埃が染まった瑠璃石のように、薄汚れていた極彩色は、彼の心の底にある無力な孤独感を映し出す。静寂である世界は、雨水がぱと地面に接した瞬間、終結まで遂げたのだった。
    涼は何故か茫然となって、その光景から目を離れることができなかった。風は彼の髪を掠り、彼の視点も連れて、遠い昔まで送っていく。


    来自iPhone客户端2楼2018-01-09 18:40
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      それはもう10年以上なことになる。
      10年前の春先、涼の母枯野冬木は既に入院していた。涼は毎々小学校の放課後で病院に寄って母の見舞いに行った。母はいつも微笑みながら、少年が新しい学校での出来事を興味津々に語っているのを見守っていて、時々少年の少し天然パーマな頭を撫でた。涼は今でも覚えている、あの時の母の笑みと手は、途轍もなく冷たかったということを。
      幼い彼は母の病状が勿論知らなかった。 ただ母の病態的な白い肌は目立ち過ぎて、 何故か恐怖すらも覚えさせた。母はよく猫を懐かしがって、その氷みたいな青い瞳はとても綺麗で好きだと言っていた。
      また幼い子であった涼は、ただ幸福と言う無力な海へ行く行く沈み込んで、当然であった毎日を過ごすだけだった。しかし儚い現世は、無常である命をさらに支離滅裂にさせ、 ドラマチックよりもっと異常な展開になる。
      そしてそれこそ、人生と言う芸は生まれて来る。
      幸せしか味わったことのない子供はいつまでも不熟であるように、悲哀と孤独がない人生は無意味であるかもしれない。希望だけを見る人は、前に進めない。
      病院から家までの道途中で、少年は必ずその神社を通り過ぎる。その神社の鳥居の下は灰青色の石階段、その隅々で芽生えて来る苔は明るい陽光を照り返す。その時の大きい岩石はまた樹々の陰影が無く、暖かい光が平らかな表面を優しく包み込み、世界の全てが太陽に恵まれるような気がした。
      その時から涼は、この場所を好きになった。この暖かさに恵まれた所を居場所としてしたかったのだろうか。
      涼はいつものように神社を通り過ぎ、道端で、風は桜華を巻いて宙に舞い上がり、空の果てのは残雲あらず、唯夕陽は光輝と温もりを連れ去って遠くへと。桜の色(いいえそれとも夕陽の色か)は彼の淡い茶色の瞳まで染まって、宝石みたいに輝いていた。
      やがて幼い少年の目線は、一人の女の子の姿に惹かれた。約四、五歳の女の子は 大事に散り落ちる花弁を拾い、懐に収めた。彼女はその作業に気を入れつつも、何か聞いたことのある子守唄を歌っている。
      女の子は車道まで行って、残花の満ちた路面を見つめ、当然ながら後ろから来る大きなトランクに気づかなかった。
      周りは誰もいない、風は吹い続け、停まらない。
      あの瞬間、運転手の叫び声、車輪が生の肉体を輾圧する音、骨骼が砕く音、血飛沫の音、そして血が流れて溜まる音…世界の音は全て消えたような気がした。元々多彩なる世界は、女の子が倒れた所を中心とし、瞬時破裂していく。ガラスのように中心から、細密な裂紋が一瞬して周圍までと広がり、ぱっと砕く。破片はそのまま宙に止まっていたのような光景だった。涼はふと我に返って、全ては幻影に過ぎなかった。嗚呼、本当に幻影なのだろうか…
      涙が溢れる音がした。
      世界は寂静に帰り、涼はただ自分の涙が溢れる音が聞こえたけれど、悲しいなどは微塵も感じなかった。彼は無力と可笑しさを感じているに過ぎなかった。
      だから、彼は言葉も発さず、動きも取らず、ただ単に力を抜いた体の全てを尽くし、涙を流して笑った。
      その涙の音も尚、女の子の跳ねた血飛沫の音とそっくりだ。
      そう、十年後の今の雨音とも、そっくりだ。


      来自iPhone客户端3楼2018-01-09 18:42
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        視点は漸く時間を越して、再びこの雨景へと戻った。
        雨点は次々と集まって、光は果てし無い陰影に鵜呑んだようだ。雨霧が付き纏って、何かを隠したいほど、無力に見えつ隠れつする。涼は依然と雨の帳を見つめて、動きを取らず、自分の身体を雨に任せ、しっぽりと濡らした。気温はいきなり低くなって、先の炎熱は跡形もなく消えてしまった。
        鳴は涼の懐に身を縮み、全身の毛は雨によってぐしょぐしょになって皮にくっつけた。この時 、鳴の瞳は一際に大きくなったような気がして、恐ろしくも感じたのである。
        ふと、涼は人影が見えた。
        緑いっぺんであった桜の樹々の下で、頭を下げて雨の帳の下で突っ立ているもう一人の少年の人影が見えた。
        その少年の少し長めの黒髪は雨水を下へ流れ沈まれ、地面まで注ぐほど真っ直ぐで、美しい。
        涼はその同い年の少年を見つめて、その雨宿しない姿に何故か声をかけたくなった。
        やがてその少年は涼の目線を気づき、振り返る。
        「君は雨が好きか?」
        少年は少し微笑んでそう聞いた。
        涼の懐に寝ている鳴は不意に驚いたように飛び出し、岩石の下まで逃げて隠れたのである。
        「嫌いじゃ無い。」
        涼はそう言い返し、逃げた猫を探す。
        「嫌いじゃない…か。」少年は残念そうな表情をし、「俺は川岸晴雨、名前を教えてくれないか、憂鬱な文学少年?」
        涼は少し驚いた様子で、苦笑した。
        「そう言われるのは初めでだけど、案外自分に似合う気もするんだな。僕は枯野涼、言う通りに文学部目指している。」彼は気軽にふざけた口調で自己紹介を済んだ。
        「なんだ、名前も文学的じゃないか。」川岸は揶揄う口調で突っ込み、
        「涼は、文学は、本はなんだと思っている?」
        「果てしない歴史、インフィニットヒストリーだと思う。」
        涼はさらに驚いた表情で、けど興味深くその突如深刻であった質問を答えた。
        雨の勢いは気づかぬままに弱くなって、重たい暗灰色の空は変わりはなく太陽の光を包み込んでいた。
        「歴史…か、現世には寧ろ現在と未来が大切だな、過去よりは。」川岸も趣深い面持ちで、何かの考えを終えた後の表情で微笑した。
        「けれど文学は過去で限られている歴史じゃなくて、インフィニット、つまり果てがないんだ、昔の歴史よりずっと幅広く、そして複雑で、人の考えや感情、仕草をより多くブレンドしてきた空想世界だと思う。」
        「その通り、有能な人々は空想世界を創造して生き続ける。だけどそれは常に理想ではない。何故なら、人間はいつもディスペアとネガティヴなものを芸にしている。」川岸は涼の傍まで歩き、雨空を見つめていた。
        「そしてその中で、生まれてきたコンプレックスな感情と思想を持っているこそ、人間という存在に当てはまる。」
        涼は漸く鳴を捕まえて、優しくそのぐしゃぐしゃな頭を撫でる。「感情と思想がないやつは、まるで人形みたいだな。見せかけの優しさと押し込まれた思惟だけを持って生き続ける奴らは、まるで人形みたいだな。」
        「人形…か。」涼は呟いて、傍で立っている川岸の顔に視線を送った。
        綺麗な顔立ち、日焼けを受けたことないとも思われる白い肌、黒い前髪の下で微かに輝いている灰色に近い瞳も涼の方へと見つめている。
        「比喩としては適当だな。」涼は微笑む。
        「比喩ね…今日は話して楽しかったよ、涼。」川岸は手を出して、涼と握手を交わした。
        「それじゃ俺はもう帰る、明日もここで会おう。」彼は小さくなってどんどん無力になった雨を見て、急いで歩みを進んだ。
        涼は遠くなった川岸の後ろ姿を見つめながら、何故か少し不安を覚えた。
        人形…か。
        それは単なる比喩なんだろうか、それとも…
        ーーね、君
        ーー君は
        人形になってみないか
        続く


        来自iPhone客户端4楼2018-01-09 18:45
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          不拿日语写文章不是孩子,怎么办


          IP属地:广东来自手机贴吧5楼2018-01-09 18:52
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            在这里补充一下名字的读法。。。
            枯野涼(かれの すずむ)
            川岸晴雨(かわぎしせいう)
            枯野冬木(かれのふゆき)


            来自iPhone客户端6楼2018-01-09 18:52
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              想认识想拿日文写文或者喜欢日本文学的小可爱们~
              如果有想学好日语的孩子也可以找我哇~
              放一只隼sama


              来自iPhone客户端7楼2018-01-09 19:06
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                小説家にでもなるつもりでしょうか。


                来自iPhone客户端9楼2018-01-09 19:24
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                  ここまでご覧になった方々ありがとうございました。これ以降は千字ごと更新させていただきますので、またご覧になったら私にとって幸いでございます。
                  よろしくお願い致します( ´ ▽ ` )
                  ps:一応雑誌の方は2月締め切りになっていますので、そう長くはないと思いますが…


                  来自iPhone客户端10楼2018-01-09 20:10
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                    想学日语的我


                    来自Android客户端11楼2018-01-09 23:08
                    收起回复
                      厉害


                      来自iPhone客户端13楼2018-01-11 00:41
                      收起回复
                        看不懂就是很想学啊。


                        IP属地:江西来自Android客户端14楼2018-01-11 23:58
                        收起回复
                          ここでなんか言うってもわかる人そんないないから期待する返事は来ないと思うな…QQの日記で書いた方がもしかすっと誰かが喜んでくれるかもしれない


                          来自iPhone客户端15楼2018-01-12 00:42
                          收起回复
                            不发P站或者“成为小说家吧”那试试嘛


                            16楼2018-01-13 14:34
                            收起回复