第二十四节 たとえいつか別れるとしても
今日は新しい、奇妙な後輩ができた。
ファンタジーの世界ならではだ。
調子に乗って、かっこつけたことをいっぱい言った
気がする。明日になると後悔するかも。
エトワリアが夢じゃない、とか、何もかも知ってる
みたいに……。あ、もう後悔してきた。
先輩の見栄を張ってしまった。
わからないこと、いっぱいあるから、
少しでもわかるように旅をしよう。
今度、後輩と会った時に伝えられるように。
幸い、一人旅は嫌いじゃない。
けい
へー、一人旅だけ?
大人のみき
向こうだと、ここ数年、
だいたい一人旅してたから。
大人のみき
でも、二人旅もいいよね。
けい
そう来なくっちゃ!
大人のみき
では出発!
けい
きれいな声……。いや、歌だ。
大人のみき
あれ、あそこ、鳥!
けい
七色の鳥だ……。
大人のみき
こんなところに洞窟が……。
けい
ただの洞窟じゃない……人の手が入ってるよ。
大人のみき
古代遺跡? この壁画は……聖典なのかな。
大人のみき
おおきい……。何食べてるのかな、あれ。
けい
言ってる場合じゃない、逃げるよ!
大人のみき
うん!
けい
あの洞窟に古代エトワリア文明の秘密が
隠されてたなんて……。
大人のみき
七色の鳥の歌が最後の扉の鍵だったね。
けい
あのモンスターは守護獣だったのかな。
あの先には何があったんだろ。
大人のみき
それは……また今度ね。
けい
そうだね。ね、どう? 謎は少し解けた?
大人のみき
増えてる気がする。エトワリア、謎多すぎ……。
けい
じゃ、もっと調べないとね。
大人のみき
そうだね……でも、今日はもう、無理……。
けい
ね、みき、もう寝た?
大人のみき
ふぁぁぁ。圭は元気だね。
けい
久々だからね。
聞きたいこととかいろいろあるじゃん。
けい
みきは……私がいない間、どうしてた?
大丈夫だった?
大人のみき
大丈夫じゃなかったけど……運が良かったかな。
けい
学園生活部だね。
大人のみき
圭も会ったんだ。どうだった?
けい
いい人たちだよね。
さすが、みきを部員にするだけのことはあるって。
大人のみき
それじゃ私がめんどくさいみたいじゃない。
けい
みき、納得がいかないことには、
絶対つきあわないよね。
大人のみき
う……。
けい
一人でいるのが苦にならないから、
気楽に孤立するし。
大人のみき
う……。
けい
団体部活とか、
普通だったら大喧嘩するかなって……。
大人のみき
大喧嘩じゃないけど……ちょっとだけした……。
けい
いい人たちだよね。
大人のみき
そうだね……。
けい
みきとこんな風に話せる日が来るなんて、
思わなかった。
大人のみき
本当にそうだよね……。いつまで続くんだろ。
けい
聖典から呼ばれた人は多いけど、
私たちみたいなのは異例っぽいね。
大人のみき
うん。勝手な思い込みかもしれないけど……
呼ばれた意味が、あるんじゃないかな。
けい
その意味が終わったら、またお別れかな。
大人のみき
そうかもね。
けい
そしたら、泣く?
大人のみき
泣かない。もう泣いたし。
大人のみき
だいたい、別れるとは限らないし。
大人のみき
誰かの都合で呼ばれたなら、
ご褒美とかあってもいいと思うし。
けい
しばらく見ないうちに、みきが図太くなってる!
大人のみき
年長ですから。
けい
そっか、年長か……。いろいろあったんだね……。
大人のみき
圭も、いろいろあったんじゃない?
けい
あったよー。でも秘密。
大人のみき
あ、ずるい。
けい
知りたい?
大人のみき
知りたい、知りたい。
けい
廃墟になった地球で二千年さまよってた。
大人のみき
……!?
けい
なーんて、うっそ。
大人のみき
ほんと、ほんとに嘘?
けい
ごめん、嘘! ちょっとからかっただけだから!
そんな顔しないで!
大人のみき
よかった……。で、本当のところはどうなの?
けい
……内緒。
大人のみき
もう、ずるいな、圭は。
けい
謎があったほうが楽しくない?
大人のみき
そうかもね……。
けい
じゃ、明日の謎のために、おやすみー。
大人のみき
おやすみ、圭。
ずっと一緒にいられるかもしれない。
明日にも別れるかもしれない。
世界が離れて別れ別れになっても、
たぶん、私は歩き続ける。
圭もどこかで歩いてると信じて。
違う空の下に、2人の足跡が記されて。
永遠に交わらなくても、
そこに通じるものはあると思うから。
それが生きてるってことだと思うから……。
今日は新しい、奇妙な後輩ができた。
ファンタジーの世界ならではだ。
調子に乗って、かっこつけたことをいっぱい言った
気がする。明日になると後悔するかも。
エトワリアが夢じゃない、とか、何もかも知ってる
みたいに……。あ、もう後悔してきた。
先輩の見栄を張ってしまった。
わからないこと、いっぱいあるから、
少しでもわかるように旅をしよう。
今度、後輩と会った時に伝えられるように。
幸い、一人旅は嫌いじゃない。
けい
へー、一人旅だけ?
大人のみき
向こうだと、ここ数年、
だいたい一人旅してたから。
大人のみき
でも、二人旅もいいよね。
けい
そう来なくっちゃ!
大人のみき
では出発!
けい
きれいな声……。いや、歌だ。
大人のみき
あれ、あそこ、鳥!
けい
七色の鳥だ……。
大人のみき
こんなところに洞窟が……。
けい
ただの洞窟じゃない……人の手が入ってるよ。
大人のみき
古代遺跡? この壁画は……聖典なのかな。
大人のみき
おおきい……。何食べてるのかな、あれ。
けい
言ってる場合じゃない、逃げるよ!
大人のみき
うん!
けい
あの洞窟に古代エトワリア文明の秘密が
隠されてたなんて……。
大人のみき
七色の鳥の歌が最後の扉の鍵だったね。
けい
あのモンスターは守護獣だったのかな。
あの先には何があったんだろ。
大人のみき
それは……また今度ね。
けい
そうだね。ね、どう? 謎は少し解けた?
大人のみき
増えてる気がする。エトワリア、謎多すぎ……。
けい
じゃ、もっと調べないとね。
大人のみき
そうだね……でも、今日はもう、無理……。
けい
ね、みき、もう寝た?
大人のみき
ふぁぁぁ。圭は元気だね。
けい
久々だからね。
聞きたいこととかいろいろあるじゃん。
けい
みきは……私がいない間、どうしてた?
大丈夫だった?
大人のみき
大丈夫じゃなかったけど……運が良かったかな。
けい
学園生活部だね。
大人のみき
圭も会ったんだ。どうだった?
けい
いい人たちだよね。
さすが、みきを部員にするだけのことはあるって。
大人のみき
それじゃ私がめんどくさいみたいじゃない。
けい
みき、納得がいかないことには、
絶対つきあわないよね。
大人のみき
う……。
けい
一人でいるのが苦にならないから、
気楽に孤立するし。
大人のみき
う……。
けい
団体部活とか、
普通だったら大喧嘩するかなって……。
大人のみき
大喧嘩じゃないけど……ちょっとだけした……。
けい
いい人たちだよね。
大人のみき
そうだね……。
けい
みきとこんな風に話せる日が来るなんて、
思わなかった。
大人のみき
本当にそうだよね……。いつまで続くんだろ。
けい
聖典から呼ばれた人は多いけど、
私たちみたいなのは異例っぽいね。
大人のみき
うん。勝手な思い込みかもしれないけど……
呼ばれた意味が、あるんじゃないかな。
けい
その意味が終わったら、またお別れかな。
大人のみき
そうかもね。
けい
そしたら、泣く?
大人のみき
泣かない。もう泣いたし。
大人のみき
だいたい、別れるとは限らないし。
大人のみき
誰かの都合で呼ばれたなら、
ご褒美とかあってもいいと思うし。
けい
しばらく見ないうちに、みきが図太くなってる!
大人のみき
年長ですから。
けい
そっか、年長か……。いろいろあったんだね……。
大人のみき
圭も、いろいろあったんじゃない?
けい
あったよー。でも秘密。
大人のみき
あ、ずるい。
けい
知りたい?
大人のみき
知りたい、知りたい。
けい
廃墟になった地球で二千年さまよってた。
大人のみき
……!?
けい
なーんて、うっそ。
大人のみき
ほんと、ほんとに嘘?
けい
ごめん、嘘! ちょっとからかっただけだから!
そんな顔しないで!
大人のみき
よかった……。で、本当のところはどうなの?
けい
……内緒。
大人のみき
もう、ずるいな、圭は。
けい
謎があったほうが楽しくない?
大人のみき
そうかもね……。
けい
じゃ、明日の謎のために、おやすみー。
大人のみき
おやすみ、圭。
ずっと一緒にいられるかもしれない。
明日にも別れるかもしれない。
世界が離れて別れ別れになっても、
たぶん、私は歩き続ける。
圭もどこかで歩いてると信じて。
違う空の下に、2人の足跡が記されて。
永遠に交わらなくても、
そこに通じるものはあると思うから。
それが生きてるってことだと思うから……。










